教室便り2407号 中学3年生の夏休みの過ごし方
私立高校の入試は早い高校で1月に行われます。
中学3年生はあと半年で入試を迎えることになります。
高校入試の日程から考えると夏休みに中学3年生が最低限するべきことは、これまで学習した中1から中3の内容の基礎~標準問題をマスターすることです。
また偏差値が60以上ある高校の受験を希望しているお子さまは、標準~応用問題もこの夏である程度マスターすることが求められます。
入試までに長期の休みはこの夏休みと、冬休みがあります。ですが冬休みに基本~標準の復習ができる時間は多くありません。
それは冬休み明けには内申点にかかわる重要なテストが学校で実施され、その数日後には私立高校の入試が始まるためです。もちろん夏休み以降も復習する時間を取ることも可能です。
ですが2学期のテストの成績は内申点に大きく影響します。
内申点が十分あればよいですが、多くのお子さまはそうではありません。
夏休み以降はテストの内容に力を入れられるように、夏休みの間に復習をある程度仕上げていくことが重要です。
そのため、この夏にどこまで復習ができるかが受験の結果を大きく左右することになります。
復習をするときに大切なことは入試にどのような問題が出題されているかを把握することです。
公立高校の入試の場合、どの高校を受験しても問題は同じになります。問題の難易度は、6割近くは基本~標準問題で、中1~中3の範囲がまんべんなく出題されています。そのため公立高校の受験に合格しやすい子は、ある特定の分野の難しい問題ができる子ではなく、中学3年間の範囲の基本~標準が完璧にできる子です。
それを踏まえ、まずはこの夏にこれまで学習した範囲の基本~標準問題を学習していきましょう。
それが完璧になってから標準レベル以上の問題を学習するほうが、効率もよく、合格にもつながりやすいといえます。
そのため偏差値が60以上ある高校の受験を希望しているお子さまも、まずは基本~標準問題をマスターしていきましょう。
難しい問題が解けることはもちろん大切ですが、受験では基本~標準問題で間違えることは、致命的になる場合があります。計算ミスも含め、基本~標準問題は確実に取れるように練習しましょう。